南留別志54
荻生徂徠著『南留別志』54
一 「けらい」(家来)は、家隷なるべし
[解説]「けらい」という言葉の語源を徂徠なりに考えた一文。我々は「家来」という漢字の言葉のほうで家臣のことと想起するが、字の通り、その家に属して主君に従う者は「家臣」。一方、「家来」という言葉はよく見ると意味が判然としない。そのため、その家の僕(しもべ=召使い)を示す「家隷」が「家来」と表記されるようになり、意味も家臣と同じものとして混用されるようになったのではないかということを言いたいのだろう。
一 「けらい」(家来)は、家隷なるべし
[解説]「けらい」という言葉の語源を徂徠なりに考えた一文。我々は「家来」という漢字の言葉のほうで家臣のことと想起するが、字の通り、その家に属して主君に従う者は「家臣」。一方、「家来」という言葉はよく見ると意味が判然としない。そのため、その家の僕(しもべ=召使い)を示す「家隷」が「家来」と表記されるようになり、意味も家臣と同じものとして混用されるようになったのではないかということを言いたいのだろう。
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