斉諧俗談205

斉諧俗談 205

〇蛭成害[ひるがいをなす]

和漢三才図会に言う、昔、ある人が旅の途中、水を飲み、さらに水菜を食べたが、その際、誤って蛭を呑み込んでしまった。腹の中で蛭は子を生み、臓物から血を吸った。男は激しい腹痛がし、顔色は黄色くなり、みるみる痩せ衰えていった。そこで、道の土に黄色い土を混ぜ、水に溶いて数升も飲んだところ、腹の中の蛭がすべて排泄されたという。

過去の出来事

過去の本日の朝廷や江戸幕府の人事一覧、その他の出来事を紹介します。ほかに昔に関する雑記など。