斉諧俗談204
斉諧俗談 204
〇蜻蛉齧虻[とんぼうあぶをかむ]
伝承に言う、雄略天皇四年の秋、吉野川の上小野[かみおの]という所へ行幸され、獣狩りをされることになった。帝、おんみずから獣を射ようとされた時、どこからともなく一匹の虻が飛んできて、帝の御肘を齧んだ。その時、蜻蛉が飛んできて、虻を齧み殺して飛び去った。帝は自分を助けた蜻蛉にいたく感じ入られ、その地を蜻蛉[とんぼう]の小野と名付けられたという。
斉諧俗談 204
〇蜻蛉齧虻[とんぼうあぶをかむ]
伝承に言う、雄略天皇四年の秋、吉野川の上小野[かみおの]という所へ行幸され、獣狩りをされることになった。帝、おんみずから獣を射ようとされた時、どこからともなく一匹の虻が飛んできて、帝の御肘を齧んだ。その時、蜻蛉が飛んできて、虻を齧み殺して飛び去った。帝は自分を助けた蜻蛉にいたく感じ入られ、その地を蜻蛉[とんぼう]の小野と名付けられたという。
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