斉諧俗談197

斉諧俗談 197

〇渡貝気[わたりかいのき]

伝承に言う、車螯[しゃこ]は気を吐く。空が晴れず、雲ってもいない夜に、時々、気を吐く。船頭もこれに惑わされてしまう。その気は、遅く晴れれば晴天となり、早く晴れると風雨となる。西海の人はこれを渡貝(わたりかい)と言い、北海の人はこれを狐の茂利たつる[きつねのもりたつる]と言い、いずれも奇怪なこととする。

過去の出来事

過去の本日の朝廷や江戸幕府の人事一覧、その他の出来事を紹介します。ほかに昔に関する雑記など。