斉諧俗談186
斉諧俗談 186
〇龍升天[りゅうてんにのぼる]
和漢三才図会に言う、ある人が船に乗って近江の国琵琶湖を通った。北浜という所でしばらく納涼した。その時、長さ一尺ばかりのちいさな蛇が泳いで来て、葦(あし)の上でくるくる舞い踊り、再び水上を泳いだかと思うと、また葦の上で舞い踊った。蛇がこのようなことを繰り返すうちに次第に長くなり、ついに一丈余りにもなった。その時、黒雲が空を覆って闇夜のようになり、激しい夕立とともに蛇は天に昇り、尾が隠れるとともに再びもとの晴天になったという。
斉諧俗談 186
〇龍升天[りゅうてんにのぼる]
和漢三才図会に言う、ある人が船に乗って近江の国琵琶湖を通った。北浜という所でしばらく納涼した。その時、長さ一尺ばかりのちいさな蛇が泳いで来て、葦(あし)の上でくるくる舞い踊り、再び水上を泳いだかと思うと、また葦の上で舞い踊った。蛇がこのようなことを繰り返すうちに次第に長くなり、ついに一丈余りにもなった。その時、黒雲が空を覆って闇夜のようになり、激しい夕立とともに蛇は天に昇り、尾が隠れるとともに再びもとの晴天になったという。
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