斉諧俗談181

斉諧俗談 181

〇鳳五郎[ほうごろう]

食鑑[しょくかがみ]に言う、昔、阿蘭陀国より鳥が献上された。その形、天鵞[はくちょう]に似て大きく、高さ六、七尺、灰色にして少し黄色い部分を帯びている。頬[ほう]とくちばしは黒く、脚の掌はニワトリに似て肥えて大きく、よく鉄石および竹木を喰う。これを鳳五郎という。かの国の人はこの鳥を馬の代わりとし、柴、薪、貨物を負わせるという。

過去の出来事

過去の本日の朝廷や江戸幕府の人事一覧、その他の出来事を紹介します。ほかに昔に関する雑記など。