斉諧俗談180
斉諧俗談 180
〇獦子鳥怪[あとりのかい]
日本書紀に言う、天武天皇の七年に、獦子鳥が群れをなして飛び、空を覆うほどだったと。その後もまた同じことが起こった。いずれも天変のしらせと考えられた。近頃また摂津の国天満の寺院で、獦子鳥が幾千も飛来した。鳥のために木々がすべて隠れてしまったほどである。これが三、四日も続いた。見物した群衆は、一様に「とても奇怪だ」と言い合った。
斉諧俗談 180
〇獦子鳥怪[あとりのかい]
日本書紀に言う、天武天皇の七年に、獦子鳥が群れをなして飛び、空を覆うほどだったと。その後もまた同じことが起こった。いずれも天変のしらせと考えられた。近頃また摂津の国天満の寺院で、獦子鳥が幾千も飛来した。鳥のために木々がすべて隠れてしまったほどである。これが三、四日も続いた。見物した群衆は、一様に「とても奇怪だ」と言い合った。
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