斉諧俗談176

斉諧俗談 176

〇彭侯[ほうこう]

捜神記に言う、呉(ご)の時代に敬叔(けいしゅく)という人がいた。大きな樟樹(くすのき)を切ったところ血が出て、中に物があった。これがつまり彭侯であるという。

 按ずるに、白沢図[はくたくのず]に言う、彭侯は水の精である。千年の樹には必ず精が宿り、その形は黒い狗(いぬ)のようで、尾がなく、人面であるという。

過去の出来事

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