斉諧俗談152
斉諧俗談 152
〇大欵冬[おおふき]
和漢三才図会に言う、津軽の地の欵冬[ふき]は、とても大きく肥えて、茎の周りは四五寸、葉は差し渡し三四尺もあり、土地の人たちはこれを傘として使い、暴雨を防いでいるという。
秋田ふきの図 五雲亭貞秀(歌川貞秀)
[解説]津軽とありますが、秋田蕗(あきたふき)のこと。同じ和漢三才図会では「しかし南方の人はこれを聞いても信用しない」とも。写真もなかった時代、現物を見ないことにはなかなか信じられないものです。そこで、こういった絵が写真代わりとして受容されました。
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