斉諧俗談145

斉諧俗談 145

〇神石[かみいし]

陸奥の国会津若松の城内に、諏訪大明神の社がある。その社のかたわらに神石がある。高さは六尺ほどで、幅は三尺。籬(まがき)でこれを囲ってある。毎年八月二十七日に祭礼があり、この日、神石に向かって「ものもう」と言うと、石から「誰」と答えるような音がする。甘酒に芒[すすき]の穂を挿してお供えとする。

過去の出来事

過去の本日の朝廷や江戸幕府の人事一覧、その他の出来事を紹介します。ほかに昔に関する雑記など。