斉諧俗談142

斉諧俗談 142

〇天涯石　地角石［てんがいせき　ちかくせき］

三才図会に言う、成都という所に、天涯石・地角石という二つの石がある。天涯石は中興寺という寺にある。古老の言い伝えによると、その石の上に座ると、脚［すね］が腫れ上がって歩くことができなくなる。そのため、今に至るまで誰も座ったり踏んだりしない。地角石は羅城門の西北の隅にある。高さは三尺余。元はここに廟があった。王均の乱の時に、門を守る者によって壊され、そのために現存しないという。