斉諧俗談139
斉諧俗談 139
〇照石[てりいし]
拾遺記に言う、方丈山の西に照石がある。その石から十里ほど離れた所でも人の影ができるほど明るく照らす。その石を砕いても、かけらとなったそれぞれの石が人を照らす。昭王がこの石を臼で搗いて泥にし、通霞[つうか]の台[うてな]に塗らせたという。
[解説]中国の戦国時代、燕(えん)の昭王の時の話。通霞台(通雲堂)に龍膏を塗らせたところ光輝き、その光が百里かなたまで及んだ。人々は、「これは瑞光だ」として王のいる方向を遥拝した、云々ということが「拾遺記」に見えています。
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