斉諧俗談118
斉諧俗談 118
〇三途川死出山[さんずのかわしでのやま]
越中の国立山の麓に、岩倉川という川がある。上に大きな橋が架かっている。長さおよそ百三十丈ある。この橋は柱を使わず、藤蔓[ふじかずら]を渡して桁[ゆきげた]とし、その上に板を並べて敷いてある。他国の人は容易に渡ることができない。土地の人たちはその川を俗に三途の大川と呼んでいる。また、川の東に山がある。この山を死出の山という。その嶺[いただき]に常に火の気がある。これを地獄という。
斉諧俗談 118
〇三途川死出山[さんずのかわしでのやま]
越中の国立山の麓に、岩倉川という川がある。上に大きな橋が架かっている。長さおよそ百三十丈ある。この橋は柱を使わず、藤蔓[ふじかずら]を渡して桁[ゆきげた]とし、その上に板を並べて敷いてある。他国の人は容易に渡ることができない。土地の人たちはその川を俗に三途の大川と呼んでいる。また、川の東に山がある。この山を死出の山という。その嶺[いただき]に常に火の気がある。これを地獄という。
0コメント