斉諧俗談102

斉諧俗談 102

〇法隆寺瓢[ほうりゅうじのひさご]

大和の国法隆寺に一つの瓢がある。その大きさは一尺ばかり。その瓢に聖賢の像が浮かび上がり、面容衣冠ともに精巧である。伝承に言う、狭貫国[さぬきのくに]に

 〔割注〕讃岐なり。

おいて自生したものである。敏達天皇の春、これが献上された。聖徳太子降誕の瑞祥であるという。今、法隆寺の什物となっているということだ。

過去の出来事

過去の本日の朝廷や江戸幕府の人事一覧、その他の出来事を紹介します。ほかに昔に関する雑記など。