斉諧俗談80

斉諧俗談 80

〇長脚国[ちょうきゃくこく]

三才図会に言う、長脚国は赤水(せきすい)の東にある。その国は長臂国(ちょうひこく)に近い。この住人は常に長臂国の人を肩車して海に入り、魚を捕る。長臂人は体は中位だが、臂の長さが二丈もあり、長脚国の人も足の長さが三丈ほどもあるという。


[解説]

絵は「訓蒙図彙大成」より。この絵では異様に長いとも感じませんが、下の葛飾北斎の絵、更にはその下の河鍋暁斎の絵は文献に従ったもので、説明に従えばこれらのようになります。「手長足長」伝説が日本各地にありますが、元をたどれば中国で古くから伝えられてきたものです。


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