1941年4月1日

1941年4月1日 昭和16年

【内 閣】

第2次近衞文麿内閣

総理 近衛文麿/外務 松岡洋右/内務 平沼騏一郎/大蔵 河田烈/陸軍 東條英機/海軍 及川古志郎/司法 柳川平助/文部 橋田邦彦/農林 石黒忠篤/商工 小林一三/逓信 村田省蔵/鉄道 小川郷太郎/拓務 秋田清/厚生 金光庸夫/国務 星野直樹

内閣書記官長 富田健治/法制局長官 村瀬直養

企画院総裁 星野直樹/次長 小畑忠良

情報局総裁 伊藤述史/次長 久富達夫

【宮中主要官】

内大臣 木戸幸一/宮内大臣 牧野伸顕/枢密院議長 原嘉道/枢密院副議長 鈴木貫太郎

【軍部高官】

[陸 軍]

陸軍次官 阿南惟幾/軍務局長 武藤章/参謀総長 杉山元/参謀次長 塚田攻/教育総監 山田乙三

[海 軍]

海軍次官 豊田貞次郎/軍令部総長 伏見宮博恭

【植民地高官】

朝鮮総督 南次郎/台湾総督 小林躋造/関東長官 梅津美治郎/樺太庁長官 棟居俊一/南洋庁長官 近藤駿介

満鉄総裁 大村卓一

【東 京】

府知事 岡田周造/市長 大久保留次郎


興亜奉公日


六大都市で米穀配給通帳制を実施。

米穀配給通帳は、1942年(昭和17年)4月1日から、日本において食糧管理制度の下で米の配給を受けるために発行されていた通帳。1981年(昭和56年)6月11日の食糧管理法の改正により廃止された。

食糧管理法第8条ノ3の第1項及び第3項と、食糧管理法施行令第4条第1項の規定で定められ、農林水産省により発行され、市町村が職務代行で発給を行っていた。

1.一般用米穀類購入通帳

2.旅行者用穀類購入通帳

3.船舶用米穀類購入通帳

4.職場加配用米穀類購入通帳

5.労務者加配用米穀類購入通帳

6.業務用米穀類購入通帳

7.小売販売業者用米穀類購入通帳

の7種が存在した。紛失しても、基本的に再発行は受けられず、譲渡・貸与・偽造・変造をすると、罰則が存在した。例として、一般用米穀類購入通帳では、基本配給である政府配給米の内地米・徳用上米・うるち米と、自主流通が認められてからは、自主流通米のうるち米の基本配給項目及び、希望配給項目の政府配給米である徳用米・もち精米及びもち玄米と自主流通米のもち米の項目が存在し、小売業者名と販売日と前述米種と配給数量を記述するようになっていた。第二次世界大戦の戦時中、及び終戦後しばらくは、レストランなどの飲食店でカレーライスなどのように米を使っている食事を注文するときや[要出典] 、旅行で旅館に宿泊し米飯の提供を受ける際などは、現物を持参するか旅行者用穀類購入通帳を提出しなければならなかった。例えば、山田風太郎の「人間臨終図巻」には、十五代市村羽左衛門が、1945年(昭和20年)に疎開先で旅館に泊まった際に、日数分の米穀通帳を渡したという記載がある。一時期は、市町村長の公印が捺された公文書の上、世帯主・住所が記述されていたので、身分証明書としての役目も果たしていたが、健康保険証や年金手帳、そして運転免許証が、身分証明書の機能を取って代わっていった。また戦中・戦後においては、相当の価値を持ち、1949年(昭和24年)に公開された日本映画「野良犬」(黒澤明)では、拳銃を手に入れるのに「米穀通帳を持ってくるように」指示されている。身分証として使われた映画としては他に、1962年(昭和37年)公開の「ニッポン無責任野郎」(古澤憲吾)があり、主人公・源等(植木等)が、銀行で米穀通帳を提示し、預金通帳を作るシーンがあった。ゆうきまさみの漫画作品「究極超人あ~る」では、ご飯を動力源とする主人公のR・田中一郎が米穀通帳を所有するシーンが登場する(なお、この作品は制度廃止後の1986年に描かれたものである)。なお、有効期間内に他の地方公共団体に転居や転出した際は、速やかに届け出をして、記載の訂正を受けなくてはならなかった。

過去の出来事

過去の本日の朝廷や江戸幕府の人事一覧、その他の出来事を紹介します。ほかに昔に関する雑記など。