斉諧俗談58
斉諧俗談 58
〇半男女[ふたなり]
五雑俎に言う、晋の恵帝(けいてい)の時に、京洛にある人がいた。その形、男女の体を兼ねて、どちらの機能も有していた。今の人は、これを半男女と言う。近頃毘陵(びりょう)にて、ある高官の夫人が、子(ね)の刻より午(うま)の刻までは男となり、未(ひつじ)の刻より亥(い)の刻までは女となった。夫である高官は妾を置いて夫人に与えた。ある説によると、上半月は男となり、下半月は女になるという。
按ずるに、大般若経にある「博叉半択迦[はくしゃはんたくか]」というのがこれであろう。
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