斉諧俗談41

斉諧俗談 41

〇津軽舎利[つがるのしゃり]

陸奥の国津軽今辺地[いまべち]の海辺に奇石がある。大きなものは人の拳(こぶし)ほどで、白地に薄い赤味を帯びている。これを磨いて珠にすると、鮮やかに輝いてとても美しい。小さいものは豆粒大で、白く光っている。これを津軽舎利と名付けて宝塔に納め、うやうやしく崇め奉れば、偶然殖えるものがあるということだ。

過去の出来事

過去の本日の朝廷や江戸幕府の人事一覧、その他の出来事を紹介します。ほかに昔に関する雑記など。