経典解題13
【経典解題】13
金剛般若波羅蜜經
こんごうはんにゃはらみつきょう
姚秦の鳩摩羅什の訳。一巻。三百頌般若の訳。短いので般若心経に次いでよく読経・写経される。須菩提が釋迦に菩薩の有りようを聞き、それに答える形で綴られる。殊に有名なのは「一切有為法 如夢幻泡影 如露亦如電 応作如是観」(いっさいのういのほう むげんほうようのごとし つゆのごとくまたかみなりのごとく まさにかくのごときかんをなすべし)の句。「この世のあらゆる有為法(作り出されたもの、すべての現象)は、夢、幻、泡、影、露、そして電光のように、実体を持たず移り変わるものに過ぎない。だから、このように観ずべきである」つまりこの世のすべては実態がなく「空」(くう)であるということ。鳩摩羅什以下八本の訳がある。
※図はこちら→ https://note.com/11111hiromorinn/n/nad8d18a01e44?app_launch=false
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