斉諧俗談23
斉諧俗談 23
〇鵜坂神事[うさかのじんじ]
越中の国に鵜坂明神というのがある。ここの祭礼は、神主が榊(さかき)の枝で婦女子を打つ。打つにあたっては、その女が男に会った数だけ打つという。近江の国築磨[つくま]の祭りの類であるということだ。
[解説]鵜坂神社は、富山県富山市婦中町鵜坂にある神社。式内小社で、旧社格は県社。現在は淤母陀琉神・訶志古泥神を主祭神とし、鵜坂姉比咩神・鵜坂妻比咩神・大彦命を配祀するとしている。配祀神の神名から、社名の通りの「鵜坂神」が本来の主祭神であり、配祀神はそれぞれ主祭神の姉神・后神であるとする説が有力である。平安時代から江戸時代までは、楉祭という特殊神事が行われていた。別名を「尻打祭」といい、貞操を戒めるために女性の尻を打つ祭であった。正月に七草粥を炊いた薪で女性の尻を打つと健康な子が生まれるという公家の遊びが伝わったものである。「日本五大奇祭」の一つとして日本全国にその名が知られ、松尾芭蕉や宝井其角もこの神事を詠んでいる。明治初年に雌馬の尻を打つ祭に変えられ、第二次世界大戦終戦ごろに廃絶した。(Wikipediaより)
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