斉諧俗談9
斉諧俗談 9
〇天泣[てんきゅう]
前漢書五行志に言う、「中和三年、浙西[せっせい]にて天から音が鳴り響き、なにかを磨くようにいつまでも鳴っていた。これを天泣という。また、雲がないのに雨が降るのも天泣という」と。
[語釈]●前漢書 『漢書』のこと。中国後漢の章帝の時に班固(はんこ)、班昭(はんしょう。中国初の女性歴史家)らによって編纂された前漢の正史。二十四史の一つ。「本紀」12巻、「列伝」70巻、「表」8巻、「志」10巻の計100巻から成る紀伝体で、前漢の成立から王莽(おうもう)政権までについて書かれた。後漢書との対比から前漢書ともいう。
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