【諸乗法数】6-49
【諸乗法数】6-49
六齋日
初八 四王使者
十四 四王太子
十五 四王躬行 巡按善惡
廿三 四王使者
廿九 四王太子
三十 四王躬行
註 四天王が使者ないし太子或いは自ら衆生及び出家の善悪を巡察するといわれる日。この日は衆生は殺生を止め身を慎み、出家は懺悔の法会を行うとする日。八日と二十三日は使者を遣わし、十四日と二十九日は太子を遣わし、十五日と三十日は四天王自らが出向くとされる。『佛説四天王経』(一巻、東晋の智厳・寶雲訳)に見える。
余説
本邦の中世において月に六日立つ定期市を六斎市というのは、この日に寺の門前等で行われた事による。後にはこの日とは関係なく月に六度立つ市のことをいう。
補説
『四天王経』の訳者を東晋としたが、これは生まれが東晋ゆえの誤り。訳経の訳者の条には「宋の涼州の沙門智厳共寶雲訳」とあり、本文の始めに「齋日責心守口 諸天齋日伺人善惡」とある。
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