【諸乗法数】6-9

【諸乗法数】6-9

六念法 

涅槃(經)


  佛   慈悲導師

  法   三世佛母

念 僧 者 人天福田

  戒   長壽安樂

  天   淸淨身心

  施   普濟貧窮


註 佛道に入った者が心を寄せるべき対象六。六念処(ろくねんじょ)・六随念などともいう。『涅槃経』の他、長阿含・雑阿含・般若等にも見える。心を寄せる対象は変わらぬ(善導の『観音経疏』のみは四の「天」が「捨」となっている)が解釈は経典によって異なる。

念仏 仏は十号を具足し、大慈大悲の大光明を放ち、神通無量にして、よく衆生の苦悩を抜き去る。我れ仏と同じからんと念ず。

念法 仏の所説の法は大功徳を有し、衆生の大妙楽である。我れよくこれを証して衆生に施与せんと念ず。

念僧 僧は仏の弟子にして無漏の法を得て、戒・定・慧の三学を具足し、世間の良福田である。我れ僧行を修せんと念ず。

念戒 諸の禁戒(こんかい)は大勢力あって、よく衆生の悪不善を除く。我れよく精進して戒を護持せんと念ず。

念施(念捨) 施行は大威徳ありて、よく衆生の慳貪(けんどん)の重病を除く。我れよく布施して衆生を摂取せんと念ず。

念天 三界の諸天の自然(じねん)に快楽を受くるは、みなかつて戒施の善根を修したるによる。我れまた功徳を積んで彼天処に生れんと念ず。

過去の出来事

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