1925年12月6日
1925年12月6日 大正14年
【内 閣】
加藤高明改造内閣
総理 加藤高明/外務 幣原喜重郎/内務 若槻礼次郎/大蔵 濱口雄幸/陸軍 宇垣一成/海軍 財部彪/司法 江木翼/文部 岡田良平/農林 早速整爾/商工 片岡直温 /逓信 安達謙藏/鉄道 仙石貢/内閣書記官長 江木翼/法制局長官 塚本清治
【元 老】
西園寺公望
【宮中主要官】
内大臣 平田東助/宮内大臣 牧野伸顕/枢密院議長 浜尾新/枢密院副議長 一木喜徳郎
【軍部高官】
[陸 軍]
陸軍次官 白川義則/軍務局長 畑英太郎/参謀総長 河合操/参謀次長 武藤信義/教育総監 大庭二郎
[海 軍]
海軍次官 岡田啓介/軍令部総長 山下源太郎
【植民地高官】
朝鮮総督 斎藤実/台湾総督 内田嘉吉/関東長官 児玉秀雄/樺太庁長官 永井金次部/南洋庁長官 横田郷助
【東 京】
府知事 宇佐美勝夫/市長 中村是公
イギリスとイタリア、アフリカ問題に関する協定に調印。イギリス、西エジプトのジャラブブ・オアシスをイタリアに割譲。エチオピアをイタリアの勢力範囲と承認(国際連盟、エチオピア皇帝の抗議文を発表)。ケニアの一部をソマリアに割譲。14日および20日、英・イタリア間で覚書交換。
日本プロレタリア文芸連盟(プロ連)結成。同演劇部・トランク劇場結成。
日本プロレタリア文芸連盟は、1920年代のプロレタリア文学運動の団体。1925年、それまでいろいろな同人組織などはあったが、きちんとした運動体を持たなかったプロレタリア文学の陣営の、大きなまとまりをもった組織を作ろうという意図で組織された。12月に『文芸戦線』を中心に、『戦闘文芸』『原始』『解放』などのプロレタリア文芸雑誌、劇団先駆座、個人で江馬修、林房雄らが参加して発足した。1926年11月には中野重治、亀井勝一郎、鹿地亘らマルクス主義芸術研究会のメンバーが加入する。きちんとした機関誌は決めなかったが、事実上雑誌『文芸戦線』が機関誌として機能していた。葉山嘉樹「淫売婦」、黒島伝治「豚群」などの作品が掲載され、運動に活気がもたらされた。演劇においては、共同印刷争議を支援したトランク劇場の活動など、新しい演劇創造にも力を入れた。1926年9月に「文芸戦線」に掲載された青野季吉「自然生長と目的意識」の中で、プロレタリア文学はマルクス主義運動としても位置付けを与えられ、共産主義系でないアナキスト系連盟員を排除して、新しく日本プロレタリア芸術連盟(プロ芸)として再出発した。
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