【諸乗法数】1-34
【諸乗法数】1-34
一成 『華嚴抄』に云う「一成 一切成」と。
註 一成とは一つの悟りを得られれば全てが成就するとの義。『華嚴抄』とあるが實は『華嚴經疏』。更に『楞厳經』を引いて「發眞歸源 此十方空皆悉消氤 是也」と。
一覺 『金剛三昧經』に「以一覺而轉諸識」と。
註 一覺の覺は正覺の事。『金剛三昧經』巻の上に「諸佛如來 常以一覺而轉諸識」とある。諸佛は正覺を以って様々な道を轉(法輪)するの義。『金剛三昧經』は北涼の譯。譯者の名は不明。
疏 正覚(しょうがく)は、一切の真相を知る無上の知恵。仏教における最高の悟り。これを寺院の名にしている所も少なくない。
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