佛像圖彙514

【514】金毘羅王(こんひらおう/こんぴらおう) 


[通釈] 金毘羅王 梵字はバ― 

陀曠野鬼神である。 


[解説] 

 元々ガンジス河に棲む鰐を神格化したもの。十二神将の宮比羅(くびら)、あるいは般若十六善神の禁毘羅大将と同体とされる。仏法守護にあたる夜叉神の上位の神。水神の性格から讃岐の金毘羅大権現として祀られる。金刀比羅と称する神社は、大物主神を祀っていることが多いが、中には「金」の名から金山彦神を祭神とする神社も多い。また崇徳天皇とする神社もある。 

 曠野鬼とは仏在世中に曠野に住んでいたとされる鬼神。仏に教化され仏法守護の神となった。

 下は京都・三十三間堂蔵の金毘羅王(鎌倉、国宝)。    

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