佛像圖彙479

【479】提頭頼吒善神(たうずらたぜんしん)


[通釈] 

提頭頼吒善神 

此に持国と云う。国土を護持する。 

『陀羅尼集』にいう「父の名はく(草冠に仇)難陀、母の名は密闍」と。 


[解説] 

 『大般若経』を守護する「般若十六善神」の中の一尊。四天王の一尊である持国天の別称。形相は口を開いた忿怒の相貌で、甲冑を付け、右手で矢を握り左手で矢先の辺りを持つ。

 「提頭頼吒」は本図では「たうづらたぜんしん」と仮名が振ってあるが、「だいづらだ」がよいようである。サンスクリット語をそのまま漢字で表わしたもののようにもみえるが、この尊ものちに作られたものであり、深いいわれがあるものではない。 

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