佛像圖彙297


【297】十羅刹の九・皐諦(こうたい・こうだい) 


 [通釈] 

皐諦 梵字はアン 

本地は文殊菩薩。秘法も同じ。 

正法華経には何所(かしょ)と名づく。 


[解説] 

 皐諦は、元は天上界と人間界を自由に往来する鬼神。手に持っているのは焼香。本地仏は文殊菩薩。別に何所というのは、山であろうが海であろうが、何(いか)なる所においても法華経の行者を守護するこができるという意味。皐諦も元は偸盗(ちゅうとう)、つまり盗みの悪鬼神だったが、釈迦牟尼仏に帰依した後は、大善神・守護神となって、法華経に帰依する行者を守護すると誓ったとされる。 


 [摂津名所図会より]16 

牛頭天王社(ごずてんのうしゃ) 


平野郷北の方にあり。この地の生土神とする。例祭は六月十四日。 

※天下茶屋邑天満宮内の牛頭天王社。下の画像は第一本殿。祭神は素戔鳴尊(すさのおのみこと)。正徳元年(1711)に奈良春日大社本殿を移築したとされている。   

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