佛像圖彙286
【286】制多伽童子(せいたかどうじ)
[通釈]
八大童子・制多伽童子 梵字はタ
左手に三鈷、右手に棒を把(にぎ)る。
本地は弥勒菩薩
[解説]
制多伽童子は制吒迦童子とも。不動明王の脇侍で矜羯羅(こんがら)童子と対になる。性悪をあらわすものとされ、像は怒った紅蓮(ぐれん)の顔に造られる。立像が多い。 画像は高野山霊宝館蔵制吒迦童子像(国宝)。
[摂津名所図会より]8
難波屋笠松(なにわやかさまつ)
安立町一丁目の難波屋に松の前栽がある。四方に広がり、まるで笠のようである。 株の高さ七尺(約2.1メートル)、東西十五間余(約27.3メートル)、南北十二間余(約23.7メートル)、周回は五十間ばかりもある。年々四方に繁茂して柄柱の数は数えられないほど。奇代の霊松にして往来の旅人はここに来て賞美しない人はないほどである。
下は広重画。一本の松で、幹から枝が広がってこの姿に。戦時中の管理が思うようにできず、1948(昭和23)年に枯死。今は小さいのを育てているそうです。
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