佛像圖彙285


【285】矜羯羅童子(こんがらどうじ) 


 [通釈] 

八大童子・矜羯羅童子 梵字はタラ(この図版は大分崩れている。佛像圖彙の梵字は不正確な物が多い) 

定恵の二手掌を合わす。 

本地は観音音菩薩 


[注] 

定惠 禅定と智惠。 


[解説] 

 矜羯羅童子は、制多迦童子と共に不動明王の脇士。その姿は15歳程の童子であるという。名はサンスクリッド語で「何をするべきかを問い、その命令の通りに動く」を意味する"Kiṃkara"(キンカラ)に由来し、仏法に対する恭順を示す。画像は高野山金剛峯寺蔵(撮影は戦前)。 真言は「オン ダラマ コンガラ チシュタ サラ」。 


 [摂津名所図会より]7 

玉手箱(たまてばこ) 

遠里小野村南三町ばかりの田んぼの中に塚がある。土地の人はこれを玉手箱という。この塚の上に登る者はたちまち崇りがあるとのこと。思うに、玉手島の誤りではないか。住吉末社の旧地のようである。後考を俟つ。

※絵はありません。   

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