佛像圖彙278


【278】善財童子(ぜんざいどうじ) 


 [通釈] 

辨財十六童子第十六 善財童子 梵字はア 

又乙護童子と名づく。 

外獅子印 

十五童子の時にはこれを省く。 


 [解説]

  善財童子は既出。解説を繰り返すと、華厳経に福城長者の子とあり、初めて母の胎内に宿る時、その家の中に七宝楼の下の土伏蔵(あなぐら)が見つかった。この故に善財童子と呼ぶとある。文殊五百童子の第一。 


 [雑記]

 [摂津名所図会より]1

  以前、Twitterで毎朝、絵だけ紹介して中断していますが、摂津およびその近在の名所を絵入りで説明した「摂津名所図会」を拙訳で引き続きこの場で紹介させて頂きます。圧倒的に神社仏閣が多く、佛像圖彙と互いに関連しあうので参考になると存じます。原文はとても長いものは抄訳とします。 

 解題(Wikipediaより):摂津名所図会(せっつめいしょずえ、『攝津名所圖會』)は、摂津国の名所を絵画と文章で紹介した地誌である。京都の町人・吉野屋為八が計画し、1796年(寛政8年)-1798年(寛政10年)に刊行された。全9巻12冊の体裁で編纂され、立項された名所は1300以上、図会は計312図が掲載されている。旧来の名所案内記類の記事を集大成し、美麗な挿絵を備え、現地取材に基づく最新情報が盛り込まれたため、ガイドブックとして至便であり、大田南畝など自作に用いる戯作者もいた。 

巻之一 住吉郡(すみよしこおり) 住吉大神社 


 住吉大神杜(すみのえのおほんかみのやしろ) 住吉郡にあり。 

『延喜式(えんぎしき)』にいう、「住吉坐神社四座ならびに名神大、月次・相嘗・新嘗」と。 

『続古今和歌集』神祇に  

  西の海やあはきがはらの汐路よりあらはれ出でし住吉の神 

祭神は、一神殿、底筒男命。二神殿、中筒男命。三神殿、表筒男命。四神殿、神功皇后。 つづく   

過去の出来事

過去の本日の朝廷や江戸幕府の人事一覧、その他の出来事を紹介します。ほかに昔に関する雑記など。