佛像圖彙270


【270】衣裳童子(いしょうどうじ) 


 [通釈] 

辨財十六童子第八 衣裳童子 梵字はキリーク 

又除(口に皿)童子(じょきどうじ)と名づく。

内縛印 

本地は摩利支天 


 [注]

口に皿の字は、一般には哂の字を当てている。 


[解説] 

 衣裳童子は除哂童子ともいい、本地は摩利支天とし、手に衣裳を捧げて端然の気を司る。 泉州貝塚の水間寺はこの十六童子に導かれ行基菩薩が観音像を感得したとの縁起がある。

  画像は鎌倉長谷寺にある弁天窟内の衣裳童子像。    

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