佛像圖彙217


【217】住吉大明神(すみよしだいみょうじん)

[通釈] 

住吉大明神 梵字はサ 二十三日 

摂州(摂津)住吉の郡に鎮座。 

本地は正観音 

 [解説] 

 住吉大明神(住吉大神とも)は、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)の禊祓 (みそぎはらえ) の際に海中より出現されたとされ、神道でもっとも大事な「祓(はらえ)」を司る神として崇められてきた。大阪の住吉大社の夏祭り「住吉祭」が単に「おはらい」と呼ばれ、摂津・河内・和泉をはじめ日本国中をお祓いする意義があるほど、古くより「祓の神」として崇敬されている。また、海から出現されたという由来から漁師や海運業者らが航海の安全を祈願する神ともなっている。

  絵は「摂津名所図会」より「新船卸に住吉大神を船上に祀る図」。甲板から餅とおぼしきものを下の人たちに撒いている。 

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