佛像圖彙197

【197】松尾大明神(まつのおだいみょうじん)


[通釈]

松尾大明神 梵字はア 十三日

城州葛野の郡に鎮座。

大宝元年に社を創建。大山所の神と号す。

本地は毘婆尸仏(びばしぶつ)。


[注]

毘婆尸仏 過去七仏の一。釈迦如来が世に現われるまでに出た過去の仏で、毘婆尸仏(びばしぶつ)、尸棄仏(しきぶつ)、毘舎浮仏(びしゃぶぶつ)、拘留孫仏(くるそんぶつ)、倶那含牟尼仏(くながんむにぶつ)、迦葉仏(かしょうぶつ)、釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)の七仏。


[解説]

 松尾大明神は京都市西京区嵐山宮町の松尾大社に鎮座。大山所神とあるのは大山「咋」神の誤刻。秦氏によって祀られた。そのため装束が唐風の袖となっていると思われる。酒造の神として全国の醸造者の信仰を集めている。画像はWikipediaより。

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