1934年7月8日

1934年7月8日 昭和9年

岡田啓介が31代内閣総理大臣に就任し、岡田啓介内閣が発足。岡田内閣は、元老・西園寺公望の奏薦により、退役海軍大将の岡田啓介が組閣した官僚と政党を中心とした弱体内閣。天皇機関説問題の対応に苦慮。軍部からの圧力に抗しきれず、第二次ロンドン海軍軍縮会議を脱退し、軍の華北進出を容認した。衆議院で野党・立憲政友会の提出した内閣不信任決議が可決されたことを受けて、1936年1月21日に衆議院解散。同年2月20日に行われた第19回衆議院議員総選挙の結果、与党・立憲民政党が第一党となるも、その6日後の2月26日に二・二六事件が起きる。同事件収束の後、内閣総辞職した。

[岡田啓介内閣]

総理 岡田啓介(退役海軍大将)

外務 広田弘毅(官僚:外務省):

内務 後藤文夫(官僚:内務省)

大蔵 藤井真信(官僚:大蔵省

陸軍 林銑十郎(軍人:陸軍大将)(斎藤内閣から留任):

海軍 大角岑生(軍人:海軍大将)(斎藤内閣から留任)

司法 小原直(司法官):

文部 松田源治(立憲民政党):

農林 山崎達之輔(政友会除名→昭和会)

商工 町田忠治(立憲民政党)

逓信大臣 床次竹二郎(政友会除名):

鉄道 内田信也(政友会除名→昭和会)

拓務 岡田啓介(首相兼任・退役海軍大将)

内閣書記官長 河田烈:

法制局長官 金森徳次郎(官僚:内務省→法制局)

過去の出来事

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