佛像圖彙144

【144】陀羅尼菩薩(だらにぼさつ)


[通釈]

陀羅尼菩薩

『酉譽曼荼羅抄』に内証観世音とある。

又この菩薩は特に地獄に堕ちた衆生を哀れみ、もしくは右縁(有縁)の衆生を導かれる。


[注]

酉譽曼荼羅抄 ゆうよまんだらしょう。書名。正式には當麻曼荼羅抄。酉譽は浄土宗の僧聖冏(しょうげい)の弟子聖聡(しょうそう)。大蓮社酉誉。酉師・酉公・聡師ともいう。増上寺を開いた僧。後進の育成にも当たった事でも知られる。


[解説]

 陀羅尼菩薩は、陀羅尼の言葉の力で仏法を保持して悪法を防ぐ。陀羅尼はサンスクリット語の音写で、訳すと総持となるので、総持菩薩ともいう。

 内証(サンスクリット語: Pratyātma-adhigamana)とは、自らの心の中で覚ること。また悟りそのものを表す場合もある。「内緒(ないしょ)」の語源。本来の「内証」とは、如来・仏の悟りの境涯を意味する。また心内の悟りを意味する「自内証」ともいう。人間が容易に意慮分別して推測できないということを強調して用いられる言葉、仏意のこと。この内証により、外に現れた利他の働きを外用(げゆう)といい、また「内証外用」と総称する。


[千手観音の持物]17

玉環手


 玉環は宝石の輪。絵は電車の吊り革を思わせます。金環とも。これに代えて宝釧(ほうせん、腕輪)をもつことも。男女の和合等の利益を司る持物とされています。

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