佛像圖彙136
【136】地持地蔵(ちじじぞう)
[通釈]
地持地藏 梵字はイー
護讃(ごさん)地蔵ともいう。
[解説]
地持地藏は、修羅道にあって衆生を済度するとされるが、本書では注記がなく、別の尊名を記すのみ。地蔵についてのいろいろな解説類をあたっているが、地持地藏と金剛幢地蔵が同じであるとするものがあるなど異説も多いとかで、混乱させられる。畜生道担当とするものもある。
総務省のホームページに「一般戦災死没者の追悼」というページがあり、その中で護讃地蔵尊が紹介されている。以下、画像と碑文を転載させていただく。戦災を修羅場と見立てて「護讃地蔵尊」が特に選ばれたのだろう。
所在 大長寺
住所 大阪府大阪市都島区中野町2-1-14
(JR大阪城北詰駅 徒歩9分)
連絡先 都合により記載せず
建立者 大長寺
建立年 昭和31年8月
碑文
【表】
護讃地藏尊
【側面】
願以此功徳 平等施一切
同發菩提心 往生安樂國
昭和卅一年八月盆中
【裏】
昭和廿年八月一四日空襲
爲 百九十五
戰災歿者 靈
説明文
「護讃地蔵尊」由来
昭和二十年(一九四五年)八月十四日 大阪第三次
空襲の際国鉄京橋駅及近辺に於て多勢の人々が爆死した
遺体を当寺鐘堂の焼跡に運び火葬に付した
遺骨の内無縁の者百九十五体を住職
拾い集めて土中に葬り鎮魂の願いをこめて
回向の上昭和三十一年八月護讃地蔵菩薩を
奉祀して無縁諸霊の永代供養のため併せて
永遠の平和を祈念するもの也
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