佛像圖彙118
【118】葉衣観音(はえかんおん)
[通釈]
葉衣観音
帝釈身
[解説]
葉衣観音は、葉衣とは「パルナ樹の葉をまとうシャバラ族の女性」の意で、この観音のおん名を一遍誦すると、自身が護られ、二遍は伴侶を護り、三遍誦すると一家を護るといわれている。また信者が居住する地域を罹病と罹災から守り、統治者をも守護するといわれている。被葉衣観音とも。本書では「はえ」と仮名が振ってあるが、一般的には「ようえ」。「はごろも」と読ませる所も。
真言は「おん はらな しゃばり うんぱった」。
画像は伊那三十三観音より葉衣観音。
[千手観音の持物]2
その2 羂索手(けんさくしゅ/けんじゃくしゅ)
羂索は、元々は獣を捕える投げ縄。さまざまな不安を持つ衆生に投げかけて必ず救うという意味があります。六観音の一つ、不空羂索観音がこれを持つ姿で尊名にもなっています。
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