佛像圖彙84
【84】定自在王菩薩(じょうじざいおうぼさつ)
[通釈]
定(じょう)とは禅定の義。自由無碍(むげ)の意味である。
[注]
禅定 心を一つに集中させる瞑想法。座禅は有名だが立ったまま行う「立(りゅう)禅」、横になって行う「臥禅」、歩きながら行う「歩禅(経行、「きょうぎょう」また唐音にて「きんひん」とも)」もある。
[解説]
定自在王菩薩は、自由自在に変現出世して、何物にもとらわれない菩薩。大型の火焔太鼓を叩いている。画像は大津市西教寺にある、珍しい石仏の定自在王菩薩。天正12年(1584)に、近江栗田郡の富田民部進が、幼くして没した息女花清妙蓮童女のため、極楽浄土を願って造立したもので、阿弥陀如来を中心に、不動・天部など計27体の石仏が並んでいる。
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