佛像圖彙81
【81】三昧菩薩(さんまいぼさつ)
[通釈]
三昧菩薩
諸三昧の中に於いて自在を得られることからこのように名乗られた。
其の三昧とは、正しくは三摩地という。ここ(唐)では正定(しょうじょう)と翻し、正心行処と訳す。
[注]
三昧 心を一つに集中させ迷いの無い境地に至ること。
正定 八正道の一つ。正しい瞑想の法。「せいてい」と読むと河北省正定市(三国志で有名な趙雲子龍の故郷)となるので注意。
持物は華籠(けこ)と散華(さんげ)。食器の散りレンゲはこの散華の形に似ている所から。
[解説]
三昧菩薩は、心の働きを正しい教えに照らし合わせることのできる菩薩。
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