佛像圖彙67

【67】陀羅尼菩薩(だらにぼさつ)


[通釈]

陀羅尼菩薩

梵語で陀羅尼(ダラニ)といい、ここでは総持と訳す。『名義集』に「総持とは、善法を堅持して失わず、悪法を堅持してしかも生じさせないこと」とある。


[注]

陀羅尼 漢語で総持。よく総(すべ)てのものをおさめ持(たも)って忘れ去らないもの、という意。悪法を捨てて善法を持する意で、仏の説くところをよく記憶して忘れないこと。なお、曹洞宗大本山の総持寺や真言宗の複数の寺など「総持」を寺号としている寺院がある。

この絵は来迎の姿で踏み分け蓮座。


[解説]

陀羅尼菩薩は三十日秘仏の十六日仏。陀羅尼の言葉の力で仏法を保持して悪法を防ぐとされる。舞いながら両手とも袖を持つ姿をしている。下の画像は仏教古版画「大随求菩薩陀羅尼」

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