佛像圖彙57

【57】金剛語(こんごうご)

[通釈]

金剛語(菩薩) 梵字はラン

一切の如来、智慧門、金剛語等の諸仏に帰依し奉る。

出生義にいう「一切の如来、離言説・戲論の智について金剛密語を生ぜさせたまう」と。


[注]

離言説戲論智 言説や戲論(けろん。無駄な理論)から離れて真の仏法を奉ずること。


[解説]

 金剛語菩薩、妙語金剛菩薩とも。金剛界四方のうち西方、無量寿如来に属す。前の金剛因菩薩が菩提道場から説法に立ち上がる仏陀の境界を表すのに続き、この尊は説法の働きを表す。衆生の戯論の迷妄を打ち破る仏陀の説法の言葉がこの尊の体となっているという。

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