佛像圖彙56

【56】金剛因(こんごういん)

[通釈]

金剛因(菩薩) 梵字はマン

一切の如来、の智慧門、金剛因等の一切諸仏に帰依し奉る。

出生義にいう「一切の如来、転大法輪の智について金剛因を生ぜさせたまう」と。


[注]

転大法輪 法輪とは法(仏法)を他に回す(伝える)こと。元々法輪は古代インドの武器。投げて敵を倒す。転じて邪を破り仏法を広める意に。インドの国旗の中央にも描かれている。法輪(チャクラ)アショカ王の仏典念塔に由来する仏教のシンボル。24本の車軸は1日(24時間)を表しているという。なお、苗字にも「転法輪」氏がある。


[解説]

 金剛因菩薩、菩提金剛菩薩とも。両手とも軽く握り、人差し指をまっすぐ伸ばした形でひざの上に置いている。金剛界四方のうち西方、無量寿如来に属す。

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