佛像圖彙45
【45】福一満虚空蔵(ふくいちまんこくうぞう)
[通釈]
福一満虚空蔵菩薩 梵字はタラーク
虚空蔵とは大悲利他が尽きない事を表わす。
『涅槃経』(ねはんぎょう)にいう「虚空に三つの意義がある。一つには無変易、二つには無辺際、三つには無罣碍(むけいげ)」と。
[注]
この福一満虚空蔵は通常のとは像様が異なる。
無変易 仏の教えは変わる事が無い。
無辺際 仏の教えは広大にして果てしがない。
無罣碍 仏の教えは妨げも障碍も無い。『般若心経』に「心無罣礙 無罣礙故 無有恐怖 遠離一切顛倒夢想」(しんむけいげ むけいげこ むうくふ おんりいっさいてんどうむそう)(心に障碍がない。障碍がないのだから恐怖を感じることが無い。夢にまで見た一切の誤った想いから離れることができる)とある。
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