佛像圖彙34
【34】一字金輪(いちじきんりん)
[通釈]
一字金輪 梵字は ボロン
御修法(みしお)の行(ぎょう)にこれを用いる。
智券(拳の誤刻)印
[注]
御修法 「みしほ」と訓ず。元は内裏(だいり)で行われた修法。平安の文学作品にも散見する。今は東寺と叡山にて行われる。
[解説]
大日如来が最勝の三昧にはいって説いた真言である(勃嚕唵(ぼろん)、梵語 bhrūṃ)の一字を人格化した五仏頂尊の一つ。その像は結跏趺坐(けっかふざ)して手に印を結ぶが、その印上に金輪をおくものを釈迦金輪、五智宝冠を頂くものを大日金輪という。一字金輪仏。一字頂輪。
重要文化財・一字金輪曼荼羅1幅
(絹本 著色 金箔 截金 掛幅 縦79.0 横49.5 平安時代 12世紀 奈良国立博物館蔵)
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