訓蒙図彙182

訓蒙図彙 182 人物の部

士(し) samurai; warrior

[訓読]士 し さぶらひ(さむらい)。学(まなび)て以て位に居るを士といふ。武士は、もののふ。


[通釈]士 し さむらい。学問をして任官する者を士という。武士は、もののふ。


[解説]今は武士を「さむらい」ということが多いが、本来は「士」があり、それとは別に「武(の)士」があった。士は知識教養を活かして宮仕えするインテリ。武士は武勇を以て使える護衛官であり、全くの別物である。時代劇の影響もあってか、武勇に優れたものが「さむらい」であり「士」のようにもてはやされているが、戦国の世ならまだしも、平時にあっては行政を司るのだから、学問によって高位に居るのは当然である。

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