訓蒙図彙137
訓蒙図彙 137 宝貨の部
礬(はん) alum crystal
[訓読]礬 はん 今云ふ、だうす(どうす)。礬石(はんせき)なり。光明なる者を明礬(みょうばん)となし、黒色なる者を黒礬となし、緑色なる者を緑礬となす。俗に云ふ、ろうは。其の煆赤(かせき)なる者を絳礬(こうはん)となす。
[通釈]礬 はん 今、どうすという。礬石のこと。光り輝くのを明礬とし、黒色なのを黒礬とし、緑色なのを緑礬とする。俗にろうはという。赤く燃えるようなのを絳礬とする。
[解説]明礬石(みょうばんせき)のこと。カリウムとアルミニウムの含水硫酸塩鉱物。 ガラス光沢がある。六方晶系。火山岩が変質した所に多く、繊維状・塊状で産出する。
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