訓蒙図彙135

訓蒙図彙 135 宝貨の部

珠(じゅ) jewel

[訓読]珠 じゅ しらたま。今按ずるに、かひ(かい)のたま。真珠、珍珠、蠙珠(ひんじゅ)、皆同じ。大なる者は夜光珠(やこうじゅ)有り。仮なる者は薬珠有り。俗に云ふ、ふきだま。又、龍魚虫蛇類皆珠有り。


[通釈]珠 じゅ しらたま。今考えるに、貝の珠のこと。真珠、珍珠、蠙珠も、皆同じ。大きい者は夜光珠があり、仮の者は薬珠がある。俗にふきだまという。又、龍・魚・虫・蛇の類には皆珠がある。


[語釈]●夜光珠 暗夜に光を放つという宝珠。特に昔、中国で随侯が蛇を助けて、その蛇から授かったと伝えられる玉をいう。夜光のたま。 ●ふきだま 吹玉。空気を吹き込んで作った中空のガラス玉。

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