訓蒙図彙134

訓蒙図彙 134 宝貨の部

錢(せん) zeni (unit of currency); also string of zeni

[訓読]錢 せん ぜに。泉(せん)、同じ。〇繦(きょう)は、ぜにづら。俗に云ふ、ぜにざし。鈔(そう)は、今按ずるに、ふだぜに。紙銭(しせん)は、かみぜに。猪銭(ちょせん)、同じ。


[通釈]錢 せん ぜに。泉も、同じ。〇繦は、ぜにづら。俗にぜにざしという。鈔は、今考えるに、ふだぜに。紙銭は、かみぜにのこと。猪銭も同じ。


[語釈]古代中国では銭のことを泉といった。貨泉という穴あき銭が前漢と後漢の間にあった新(紀元8年~23年)の時代に鋳造がはじめられたが、これが北九州地方を中心に弥生時代の遺跡から出土しており、貨泉が年代を考える上で重要な役割を果たしている。新が15年という短期間で終わったため、一緒に出土した土器などの年代をはかる鍵となる。

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