訓蒙図彙125
訓蒙図彙 125 果蓏の部
甜瓜(てんか) oriental melon; Korean melon
[訓読]甜瓜 てんくわ(てんか) からうり。又、甘瓜(かんか)、果瓜(かか)と名づく。今按ずるに、長団尖扁数種有り。図する所は、蓋し黄瓤瓜(こうじょうか)ならん。
[通釈]甜瓜 てんか からうり。又、甘瓜、果瓜という。今考えるに、これには長いもの、丸いもの、尖ったもの、扁平なものなど数種ある。図に描かれているのは、恐らく黄瓤瓜であろう。
[語釈]●甜瓜 マクワウリ(真桑瓜、英名:Oriental melon、学名:Cucumis melo var. makuwa)、ウリ科キュウリ属のつる性一年草、雌雄同株の植物。メロンの一変種で果実は食用する。南アジア原産。季語は夏。日本では西洋メロンの導入以前より多数の農家で生産されて来た、安価な庶民のメロンである。日本におけるマクワウリの栽培史は20世紀初頭に導入されたメロンより遥かに長く、2世紀頃から美濃国(岐阜県南部)真桑村(のちの真正町、現:本巣市)が良品の産地であった。マクワウリの名前は名産地の真桑村に由来する。この系統のウリが日本列島に渡来したのは古く、縄文時代早期の遺跡(唐古・鍵遺跡)から種子が発見されている。古くから日本で食用にされ、古くは「うり」と言えばマクワウリを指すものだった。 他、アジウリ(味瓜)、ボンテンウリ(梵天瓜)、ミヤコウリ(都瓜)、アマウリ(甘瓜)、カンロ(甘露)、テンカ(甜瓜)、カラウリ(唐瓜)、ナシウリ(梨瓜)といった様々な名称で呼ばれる。品種が多く、果実も様々な色や形のものがある。代表的なものはアメリカンフットボールのような形。
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